トラウマの基礎知識

トラウマの語源・歴史

トラウマという言葉は、今や色々な場面で使用されており、その言葉自体は誰もがきいたことのあると思います。また、その意味も、大まかではあっても多くの人がどういった意味なのかは知っています。ですが、意外とこの言葉の語源について知っている人は少ないようです。トラウマの語源は、本来ギリシャ語の「傷」からきています。それを1917年に心理学者のフロイトが、物理的な外傷と同じように、精神的に受けた衝撃が心の傷となり、精神的な障害を引き起こす原因となるということを『精神分析入門』において発表しました。その際に精神的外傷を意味する言葉として「trauma(トラウマ)」が用いられ、それが今のトラウマという言葉として広く使われるようになってきたのです。

ですので、このトラウマという言葉はもともと日本語ではなくギリシャ語で、虎と馬とは全く関係のない語源となります。

古くからトラウマに関する文学作品も多く出されていましたが、最近はトラウマを題材にしたドラマや映画などは数多く放映されており、ある程度トラウマに対する認識も高まってきているようです。こういった題材では幼児期に起こった虐待などが後遺症のように成年になってからもフラッシュバックするというストーリーが多くなっています。確かに精神が未発達な頃うけた衝撃の方がもっとも記憶に残りやすく、トラウマにもなるようですが、実際には幼児だけでなく成人になってからも人間関係の乱れや、事件によって受けるトラウマもありますので、ドラマにあるような幼児期だけでなく大人になってからもおこりうることであるという理解も大切です。