トラウマの症状

その要因を無意識に避ける

トラウマの症状には、自分では意識していなくても、そのトラウマに関わるような事を無意識で避けるようになるということもあります。もちろん意識してその事を避けるようになるというのは当然ですが、潜在意識の中にあるトラウマが自分に不利益となることを避けるようなのです。

例えば、暗闇で襲われたという人は、気がつかないうちに暗闇は避けるようになっていたり、遠回りになるのになぜかいつも明るい道を通ってしまうというようになるようです。

また、父親に虐待を受けていた事がトラウマとなっている人は、父親の体型に似ている人は避けるようになったり、温厚な人を愛するようになるようです。

電車で痴漢に遭った、または数年前の福知山線脱線事故に遭遇したという人は、心の中では整理をつけて気にしなくなっていたとしても、旅行や移動手段を選ぶ時に無意識に電車という選択肢を排除しているということがあるようです。

こういったトラウマとなっている要因を無意識に避けるという行動は、人間の本来持っている防衛反応によるものですし、避けても生活を送る上で支障がなければそれほど気になるものではないといえます。逆に無理にそういった場所や事柄を避けないように努力しようとすると、その頃の光景がフラッシュバックしてきたり、それによってまた精神的に不安定になってしまうこともあります。そういったトラウマを避けて通れるのであれば無理に克服しようとしなくてもいいですし、避けて通れないという時にだけ、克服する努力をすればいいのではないかと思われます。